LCDM 推進フォーラム 設立趣意書 

ネットワーク上に氾濫する情報の中から、必要なものを効率良く発見し有効利用するための仕組みとして、欧米先進国ではメタデータレジストリを中核としたデータ流通基盤が構築され、組織やシステムの壁を越えた情報活用のみならずIT投資の削減にも寄与しております。また、こうした仕組みによるデータ流通・システム連携の相互運用性を確保するために、ISO、W3C等により関連する国際標準が策定され、Webサービス等の高度な情報利用が可能になりました。

こうした情報の高度利用を日本の建設分野等で実現するために、2005年2月1日にLCDM*1フォーラムが設立され、LCDM流通基盤仕様等を策定して2007年2月23日解散しましたが、Webサイトに公表された成果のダウンロードは延べ2万件を超え、そのコンセプトがその後の官民の諸施策に参照される等、成果は建設分野のみならず産業界に広く活用されています。

一方、公表されている仕様は実装のためには不充分でさらに整備を要するほか、いよいよ具体化しつつある実証実験結果により修正が必要となることも想定されます。他方では、旧LCDMフォーラム解散後は正規の管理機関が存在しないために、成果の勝手な流用や改変等が発生し、相互運用性が阻害される事態を招くことも懸念されます。

このため、旧フォーラムメンバーを始めとする多数の関係者から、旧フォーラムの活動と成果を継承する組織を再度早急に構築して欲しいとのご要請が、当研究会に多数寄せられています。従って、当研究会といたしましては、旧フォーラム解散総会の決議で活動継承者の選任を委任された等の経緯もあり、自らの主催により、旧フォーラムの活動継承者として次のように「LCDM推進フォーラム」を設立することにいたしました。なお、旧フォーラム関係からは、会長の東京大学須藤教授を始めとして、副会長、顧問のほか、中枢メンバー各社が既に積極的な参加を内諾しております。

(*1) LCDMはライフサイクルデータマネジメントの略

〈設立目的〉 LCDM流通基盤仕様が我が国の情報経済社会の基盤確立に寄与するよう整備を進めると共に、その利用促進を図る。
〈活動内容〉 旧LCDMフォーラムの開発成果を適切に維持管理し、今後の実装に必要なものも含め技術・運用両面にわたる仕様のさらなる整備を行うと共に、実装の支援、新たなビジネスモデルの開発、制度面の整備提案等、利用促進施策の展開を行う。
〈活動体制〉 産学官のボランティアで構成する会員制の任意組織とし、会員の会費と作業分担により運営する。活動期間は2年とする。(旧LCDMフォーラムとほぼ同様)

平成19年12月3日
LCDM 推進フォーラム事務局
(国土総合研究機構 LCDM 研究会

■国土総合研究機構とは:
・社会資本のあり方並びに良質な社会資本形成に向けた技術面の共同研究
・建設コンサルタントの新たな市場開拓と社会的地位の向上に関する提言
・構成企業及び建設コンサルタントの経営基盤の強化

を達成するために、(株)建設技術研究所、日本工営(株)、パシフィックコンサルタンツ(株)の3社により設立された組織です。
[URL]http://www.kokudokikou.jp/